「あがり症」を克服する方法を模索し始めたキッカケ

このブログの趣旨は、ただ私があがり症になってから、今までどのようにそれと向き合って来たのかを綴るものです。

なので、超個人的な内容になります。

私は心理学やNLPなどの学び色々と試しては来ましたが、「あがり症」克服の専門家でもありませんし、心理学者でもありません。

自分が「あがり症」と付き合い初めてから、もう22年にもなります。

今は、かなりよくはなりましたが、結構キツイ時代もありました。

このプロセスを勝手にブログに忘備録的に書いていくという気持ちで書いています。

私にとって、人生のかなりの時間をこの「あがり症」という逃げても逃げても離れない亡霊と付き合うことになったので、このことを振り返ることは、すごく意味のあることなのです。

なので、しばらくはこの日記を続けようと思います。

 

見出しあがり症になったキッカケは?


前の日記にも書きましたが、小学生定額年のころから人前で話をしたら歌ったりするのがとても苦手でした。

しかし、運良くそういう機会を殆ど避けることができてきました。

中学1年のときに、英語の授業中に英語のセンテンスを読むだけで頭が真っ白になった事件をキッカケに、自分が「あがり症」であることを明確に認識しました。

それが中学生になると全く事情が変わり、もう逃げられなくなりました。

そのときは、「あがり症」という言葉をまだしらない状態でしたが、当時本屋に言って人前で緊張しないで話すことが書いてある本を探しにいきました。

その時買ったのは、自分で治す「不安症・自律神経失調症」―心身の不調を改善する西尾式心理療法のすすめ「葭田 敏恵 (著), 西尾 繁登三 (著)という本でした。

何故この本を選んだのかは、はっきりとした記憶はないのですが、本屋に行き「自分で治す」という言葉が目について買ったのだと思います。

この本の出版はなんと1999年なので、大昔の本なのですが、まだamazonにまだ売っています。

この本を買ってからしばらくの間、書いてあったイメージ療法的なことを毎日やった記憶があります。

そのときは、あがり症が良くなるという成果は全くあがりませんでした。

ですが、このときあがり症の克服方法を模索しはじめていたのです。

今のようにインターネットに情報があまりない時代だったので、当時の自分としては、本屋に行ってその手の本を買って試してみるくらいしか、選択肢がありませんでした。

この本の内容がダメだとか言いたいわけではありません。

人によっては、そのときの状態によっては、なんらかの成果をあげることはできると思います。

 

見出し当時のあがり症の状況を振り返る


中学1年という多感な時期に、自分の意識の中でハッキリと認識してしまった「あがり症」という一種の病気(意識の癖みたいなもの)に直面して、当時の私は全く為す術がありませんでした。

そんななか、毎日学校にいくのが、死ぬほど苦痛でした。

授業中にいつ指されるのか分からないので、いつもビクビクしていました。

先生が誰かを指し始めると、次は自分にくるのではないかと思い、心臓が破裂しそうなほど、バクバクなり手、足、ワキに汗がにじみ、それを誰かに悟られるのではないかと思うと、さらにその症状に拍車がかかりました。

そして、指された瞬間は、死刑台に連れて行かれるような気持ちになり、喉はカラカラ、手と足は震え、頭が真っ白になり、自分の身体が何処にあるのか分からなくなりました。

いつも、自分が何を喋ったのかを覚えていません。

今思うと、よく毎日学校に行っていたと自分でも感心します。

私は本来わりと明るい性格なので、人前で話すことさえなければ、学校はわりと楽しい場所だったので、当時の自分としては、不登校だけは絶対に嫌でした。

 

見出し自分からあがり症へとはまりこんでいった


今思うと、「あがり症」という言葉を知ったことで私はどんどん自らその症状を強化していったのだと分かります。

大人になってから、心理学、NLP、ビリーフチェンジセラピー、ヒーリングなどを学び実践もしてきたので、今ならよく分かるのです。

当時、本屋にいって「あがり症」克服関連の本をたくさん買い研究しそこに書かれていることを実践してきました。

それによって、あがり症になるとどんな症状が出て、どんな人生になっていくのか?という情報にたくさん触れました。

今思うと、「あがり症」になった人の人生はお先真っ暗だという情報を、自らたくさん集めていたのです。

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「あがり症」になると、面接で失敗して進学も、就職もうまくいかない。
社会人になったら、人前で話す機会は避けられないし、それを避けていたらそんな社員は居場所がない。

大人になればなるほど、人前で話す機会は増え、その必要性はどんどん高まり重要になる。

あがり症は人前であがって恥をかくとさらに人前が怖くなる。

あがり症は今よりももっとひどくなる人もいて、どもる、汗がダクになる、手が震える、脚が震える、顔が硬直する、声が震える、声が裏返る、なんども言い間違える、全く関係ない話をしてしまう、、、、

このような情報をたくさんたくさん集め、それから逃れようと必死になっていったのです。

どんどん、「あがり症」である自分を強化し、そのことによる不安を勝手に増幅していました。

「あがり症」を克服しようと研究・実践すればするほど、それにはまり込み、強化していったといことが、今ではよくわかります。

しかし、中学生の私には、そんな心理学の知識も知恵なく、ただ必死にそこから抜け出そうともがいていたのです。

あなたは「◯◯◯◯」とうい病気です!

とその病名を付けられると、その病気の症状や治療難易度などの情報を集めることになり、それによって、その病気に自らはまり込んでいくというのは、心理学の世界では一般的な理論です。

そんなことは不可能かもしれませんが、「あがり症」という言葉を一生知らないで過ごすことができたとすると、こんなにも苦しまずに軽く済んだ可能性があったと思います。

「ちょっと人前で緊張しやすいタイプ」という程度の認識しかなかったら、その程度で終わってしまい、どっかのタイミングで、人前でたまたま喋れちゃう体験をしてそれをキッカケにその緊張すらしなくなるなんて展開で、解決する可能は十分にあったと思います。

あがり症に関する情報を集め、あがり症というものを深刻に捉え、そこから離れようとするたびに、「自分はあがり症だ!」という自己概念を強化していくという典型的な負のスパイラルへのなどツボへと自ら突入していったのです。

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