だんだんとカンタンな司会などはこなせるようになった僕は、もっともっとあがらないで、プレゼンや、司会、スピーチができるようになりたい。
そういう気持ちが、高まってきました。
あがらないというよりも、人前で話すことが楽しくて、最高の場面としての体験をするというのが、やはり願いなのです。
その域にはまだまだ到達していませんが、、、、
僕は自意識過剰な傾向があるので、それがあがり症になった要因の一つになっているということは分かっていました。
しかし、自意識過剰だということは、本来人に注目されるのが好きなはずなのです。
自分がどのように見られるのかということに、強いフォーカスを当てることができるということなので、それは一つの才能であるとも思うのです。
その頃やっていたトレーニング
僕はそのために、心理学療法を使って、より緊張しない精神を高めるトレーニングを始めました。
それは、自分がとても気分がよかった過去のシーン、最高にうまくいったシーンを思い浮かべ、その意識状態は人前で話す場面とイメージの中で、合致・合成させていくという心理学療法です。
これは一発ではなかなか結果が出ませんでしたが、色々工夫してやっていくと、今まではあがってしまった場面でも、あがらなかったり、今まではなんとかあがらない状態でできた場面ではとてもリラックスして、のびのびと話ができるようになってきました。
まだ、100人規模の場面になると、超緊張してしまいますが、それでも、近い将来はそんな場面でものびのびと話ができるようになれるという気持ちを持つことができるようになりはじめていました。
この心理療法はもっともっと、やり方がたくさんあるのですが、その当時では僕の知識ではその程度しかできませんでした。
実際に自分がプレゼンする場面にその方法を持ち込み、試行錯誤しながら、すこしずつ改善していうという感じです。
友人3〜4人で集まり、小さな会議室を借りてプレゼンの練習をするということを時々やっていました。
昔の僕でしたら、友人3〜4人の前でも完全にあがってとてもプレゼンなんてとても無理でしたが、今はなんとかできるようになっていました。
>>>このプログラム<<<にその方法を詳しく解説はされていますが、すぐに全部完璧にできるとう程甘くはないようです。
当時は、たんたんとこれを続けていました。
正社員になった
いつか、人前で話すのが楽しくて仕方がない日がくるのではないか、という妄想をしながら、日々取り組んでいました。
そのころ僕は、マネージャーへ正社員になりたいという依頼を快諾してもらい、晴れて正社員になることができました。
マネージャーの佐原さんから正社員にならないか?と誘われてからもうすでに2年もの月日が流れていました。
あまりにも長い時間を要してしまったという思いと、それが必要だったのだという納得感の両方が入り混じった気分でした。
大学生のときに、完全に挫折した就活。
そのときから、正社員になるというイメージを持つことができないでいました。
小さな会社ながらも、正社員になれたということにほのかな喜びを感じたのを覚えています。
マネージャーの佐原さんは、仕事は今までとほとんど変わらないのに、わざわざ歓迎会までしてくれました。
カウンセリング派遣・カウンセラー育成の仕事そのものに情熱があったわけではないのですが、この仕事を全うしようと思いました。
次のステップでもっと前から思っていた、プロジェクトをつくるような仕事、そして無理かもしれませんが、もっと心理学を学びその方向でのセミナーを自分がメインスピーカーで開催したいなんてことを考えるようになりました。
NLPは衝撃だった
僕は、セミナーの司会は普通にできるようになっていました。
5〜10分決まりきったアナウンスを行うというようなことなら、人まえでもできるようになっていたのです。
逆にいうと、そうなれなかったら司会の仕事は外されていたでしょう。
その当時会社では、カウンセリング育成スクールを開校しました。
講師は外部の方をお招きして、開催していました。
そして、カンセリングコースのコンテンツ作成の携わるようになりました。
もちろん、講師の方がメインでコンテンツはつくるのですが、セミナー講師の方と会社のスタッフを交えてどのようなコースにするのか?どのようなワークを取り入れるのか?というような打ち合わせを行い、内容を固めていきました。
また、受講生の方の反応を見ながら常に内容をアップデートしていました。
僕は、コースに毎回サポートスタッフとして参加しており、コースをもっと良くするためのアイディアを常に考えていました。
それが僕の楽しみになっていました。
ちょうどそのころ、友人の紹介でNLPというものに出会いました。
あるトレーナーの1dayセミナー行き初めてNLPという世界に触れました。
人間は現実を生きているのではなく、自分が内側に形成した独自の地図に沿って生きているという概念を学びました。
この概念は私には衝撃的でした。
言い方を変えると、人間は現実を正確に捉えて生きているのではなく、自分が体験している状況を五感というフィルターを通して、極めて非客観的な解釈で独自の基準・ルールでそれを捉えているということでした。