あがり症(対人恐怖症・赤面症)の悩みをぐんぐん解消する! 200%の基本ワザ 木村昌幹をレビュー

あがり症(対人恐怖症・赤面症)の悩みをぐんぐん解消する! 200%の基本ワザ 木村昌幹をレビュー

あがり症、対人恐怖症、赤面症の悩みを解消するには複数の方法があり、どの方法が自分にあっているのか?は実際に取り組んでみないと分かりません。

これが分かる方法があるならば、多くのあがり症に悩む人たちにとっての救世主になるでしょう。

かくいう悟史もそれで多くの年月を、あがり症改善というテーマに取り組むことになりました。

自分があがる・対人恐怖・赤面の原因がどんなものなのか?その原因を解消するにはどうすればよいのか?かが分からないので、とにかくできることを試していくしかありませんでした。

この状態が続く限り、あがり症・対人恐怖症・赤面症で悩む人の人口が減ることはないでしょう。

このレビューでは、「あがり症・対人恐怖症・赤面症の悩みをぐんぐん解消する!200%の基本ワザ」を読むことで、自分があがるその原因を突き止めることができるか?この本で得られることはなにか?どんな人におすすめの本か?読む価値はどれだけあるか?などについて、ご紹介させて頂きます。

 

見出し著者《木村昌幹》情報

著者《木村昌幹》情報
1962年生まれ。
川崎医科大学卒業後、同大学附属病院心療科に勤務。
福岡県の天神で心療内科・内科・アレルギー科のクリニックを開業。
SAD(社会不安障害)を皮切りに、うつ病・不眠症・漢方治療・更年期障害等の研究と治療を手がける。
患者に対して、病理を理解できるように丁寧な説明を行いながらの治療により、好評を博し全国から相談依頼が多数寄せられる注目の精神科医。

所属学会:日本精神神経学会、日本心身医学会、日本抗加齢医学会、日本精神科産業医協会
認定医の資格:精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本心身医学会専門医、日本医師会認定産業医

 

見出し目次・内容

目次・内容
本タイトル:あがり症(対人恐怖症・赤面症)の悩みをぐんぐん解消する!200%の基本ワザ
ページ数:207p
出版日:2013年1月20日
著者:木村昌幹

第1章 「自分はあがり症だ」と思っている人々
○日本では9割の人が「自分はあがり症だ」と思っている p14
○誰での緊張やプレッシャーを感じ、不安な気持ちが先に立つ p16
○緊張したり不安になったりして何もできなくなるのが社交不安障害 p18
○こんな症状はありませんか? 引っ込み思案な性格が困る p20
○こんな症状はありませんか? 人付き合いに強い恐怖心を抱く p22
○こんな症状はありませんか? 怒っている人を見ると激しく動揺する p24
○こんな症状はありませんか? 人前に出るのが怖い p26
○こんな症状はありませんか? 外出するのが毎日つらい p28
○こんな症状はありませんか? 人と話すと赤面してしまう p30
○こんな症状はありませんか? 外食が苦手でひどく緊張する p32
○こんな症状はありませんか? 慢性的に悪化していくのが問題だ p34
○こんな症状はありませんか? 人それぞれ違うもの p36
○なぜ、人と話すとあがってしまったり、人目が気になったりするのが? P38
○気づかないうちに羅患して症状が出るたびに不安になる p40
○人は他人に対して友好的な感情と攻撃的な意識を持っている p42
COLUMN 社交不安障害の男女比につてい p44

第2章 社交不安障害とはどんな病気でしょう
○人間が感じる「恐怖」「不安」とはどんなものなのか? P46
○社交不安障害とはどんな病気なのか? P48
○全般性社交不安障害とはどんなものなのか? P50
○非全般性社交不安障害とはどんなものなのか? P52
○社交不安障害の可能性は基本の3つの症状で診断するp54
○不安や恐怖の具体的な症状と考えられる恐怖場面を知ろう p56
○何が社交不安障害の原因となり、発症してしまうのか? P58
○不安や恐怖のスイッチは脳の中に存在していた p60
○社交不安障害が生活に与えるさまざまな影響とは何か? P62
○社交不安障害によによく見られるさまざまな合併症について p64
◯不安はおおきくなるいっぽうでなぜおさまらないのか? P66
COLUMN 社交不安障害と間違えやすい病気について1 うつ病 パニック病害 p68

第3章 社交不安障害の種類と症状
◯社交不安障害の種類と症状(1)あがり症について P70
◯社交不安障害の種類と症状(2)対人恐怖について P72
◯社交不安障害の種類と症状(3)赤面恐怖について P74
◯社交不安障害の種類と症状(4)視線恐怖について P76
◯社交不安障害の種類と症状(5)発汗恐怖について P78
◯社交不安障害の種類と症状(6)スピーチ恐怖について P80
◯社交不安障害の種類と症状(7)会食恐怖について P82
◯社交不安障害の種類と症状(8)書痙につてい P84
◯社交不安障害の種類と症状(9)振戦恐怖について P86
◯社交不安障害の種類と症状(10)腹鳴恐怖について P88
◯社交不安障害の種類と症状(11)電話恐怖について P90
◯社交不安障害の種類と症状'(12)排尿恐怖について P92
◯誰かに期待されていると思うともっと緊張してしまう P94
◯性格だとあきらめないで受診、治療を考えよう P96
◯心と体のバランスをどうとるかが改善に向かって進むカギ P98
COLUMN社交不安障害と間違えやすい病気について2
全般性不安障害
統合失調症
妄想性障害 P100

第4章 社交不安障害とセロトニンの関係
◯社交不安障害の人はセロトニンが働いていない p102
◯セロトニンとは P104
◯セロトニン神経の5つの働きを知ろう p106
◯セロトニン神経の働きが脳全体のバランスをとる p108
◯情報を得ると気持ちよさを感じるのはドーパミンが分泌されるから p110
◯仕事脳の働きをよくするノルアドレナリン神経 p112
◯現代社会で増大するストレとうまくつき合うコツ p114
◯脳内のセロトニンが不足するとどうなるのか? p116
◯単調なリズムの繰り返しが人間の脳を活性化させる p118
◯セロトニンは大量生産できないので一定量が出るように働きかけよう p120
◯睡眠を上手に取るポイントもやはりセロトニンだった! P122
◯大事なことがある前日はしっかり睡眠をとって対処しよう p124
◯セロトニンを活性化させ睡眠不足を解消するためのヒント p126
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(1)太陽を浴びよう p128
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(2)リズム運動を毎日やろう p129
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(3)ウォーキングやジョギングは呼吸を意識しよう p130
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(4)縄跳びはリズミカルに跳ぼう p131
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(5)一定のリズムで噛もう p132
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(6)音楽に合わせてリズムを刻もう p133
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(7)集中して腹式呼吸をしよう p134
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(8)声に出して読もう p135
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(9)セロトニンにもあがり症にも効くストレッチ p136
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(10)積極的に人と触れ合おう p138
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(11)脳に良い食品を食べよう p139
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(12)家庭や友人とコミュニケーションを取ろう p140
◯セロトニン神経を活性化させるコツ(13)入浴で体を温めよう p141
COLUMN社交不安障害と間違えやすい病気3
パーキンソン病 p142

第5章 社交不安障害の治療について
◯どうすれば不安や緊張をほぐすことができるのか? p144
◯不安や緊張を感じていることを確認して自覚しよう p146
◯少しずつ苦手を克服すれば必ず良い方向に進んでいく p148
◯適切な治療を進めるためには専門医を訪ねて相談しよう p150
◯不安や恐怖を感じた時の実際の症状と向き合おう p152
◯現在の状態を振り返って自分の心をチェックしよう p154
◯社交不安障害の診断のしかたを知りまずは受診してみよう p156
◯受診のときは自分の状態をすべて話して診察してもらおう p158
◯治療をスタートさせるには基本となる薬物療法から p160
◯認知行動療法では不安を少しずつなくしていく p162
◯SSRIの特徴を知って有効に活用していこう p164
◯抗不安薬の問題と注意点、依存性について p168
◯うつ病を併発するケースはかなり高率にあると考えられる p170
◯併発するうつ状態を克服して社会復帰を目指そう p172
◯パニック障害を併発すると著しい身体症状がある p174
◯自分にあった薬を上手に使って症状が改善したらやめていくコツ p176
COLUMN 社交不安障害と間違えやすい病気について4
甲状腺機能亢進症
本能性振戦 p180

第6章 社交不安障害は必ず治ります!
◯自分が抱えている問題は病気なのか、性格なのか p182
◯病気として治療することが悪循環を断ち切るキッカケになる p184
◯精神科にいくことに抵抗があり受診しようか迷ったときは p184
◯家族や周囲の人が協力し社交不安障害を乗り越える p188
◯行動パターンを変えるにはソーシャル・スキル・トレーニング p190
◯自分の症状と向き合って人間的に成長しよう p192
◯積み重ねた成功体験が自然と自信につながっていく p194
◯一進一退を繰り返してもあせったり絶望したりしない p196
◯規律正しい生活をしていけば病気は必ず克服できる p198
◯簡単に続けることができる脳を活性化させる習慣 p200
◯病気は必ず治ると信じ根気強く治療を続けよう p202
◯社交不安障害を治して人生をプラスに変えよう! p204
◯おわりに p206

 

見出し自分のあがり症・対人恐怖症・赤面症の原因を突き止めることができるか?

自分があがるその原因を突き止めることができるか?
「あがり症(対人恐怖症・赤面症)の悩みをぐんぐん解消する!200%の基本ワザ」は、あがり症・対人恐怖症・赤面症などの社交不安障害と呼ばれる病気であると認識し、それを病理学的に治療する理論とメカニズム、具体的な治療法について書かれています。

あがり症、対人恐怖症、赤面症などは、社交不安障害というカテゴリーなかの一つと言えるでしょう。

そして、あがり症は「非全般性社交性障害」といって、ある特定の場面に限って強烈な不安・恐怖を感じそれに伴い、汗、赤面、緊張、震え、声の震えなどの身体的な反応が起こる障害に該当します。

この本では、次のことが分かってきます。

どんな具体的な症状が出ているのか?で、まず社交性不安障害に該当するかどうか?の判断ができます。

  • 社交性不安障害のタイプ別の症状がどんなものかが分かる。
  • 社交不安障害と密接に関連する脳内物質セロトニンの働きと、具体的な増やし方が分かる。
  • 具体的な治療方法とが分かる。

これらの分類から、自分がここに書かれているカテゴリーに入るか入らないかが判明し、それによってこの治療法の対象者に自分が該当するかどうかが、分かると思います。

 

見出しこの本で得られることはなにか?

この本で得られることはなにか?
前項でお伝えしたことにプラスして、次のことが得られると思います。

  • 心療内科での診断、説明、治療開始、完治までの流れが分か。
  • 治療を進める際に服用する薬(SSRI)の効果、服用方針、注意点が分かる。
  • 抗不安剤の注意点と依存症に関する情報が得られる。
  • 社交性不安障害を治していくための複数のメソットが分かる。

 

見出しどんな人におすすめの本か?

どんな人におすすめの本か?
精神科医である、現役の病院の医院長である”木村昌幹”が書いている本なので、この本の前提は保険診療による治療プロセスについてです。

心療内科で治療をしたことがない、または以前治療を受けたが投薬にSSRIがなかった時代に受けて効果がなかったというかたへおすすめです。

本書を読んでみて、自分の症状にマッチしているなら、通院してみると良いでしょう。

数多くある話し方教室、心理療法、催眠療法、ブリーフセラピーなどは成果がでることもありますが、価格的に非常に高額なものが多く、効果がなかった場合の損出はとても大きなものになります。

まずは、保険診療でトライしてみることは、有効な選択肢だと思います。

 

見出し読む価値はどれだけあるか?

読む価値はどれだけあるか?
この本は、ここに書かれている情報を使って自分であがり症、対人恐怖症、赤面症を改善していくというものではありません。

病理学的観点からみた、社交不安障害という病理のメカニズム、原理、脳内物質との関連性、治療法保、投薬の方法などが書かれており、医師による指導のもとで、進めるべき内容です。

仮に病院にいかない場合でも、趣向不安障害メカニズム、日常生活でできる改善方法について知ることが出るので、一定の価値はあります。

しかし、病院へいかずに投薬もせずに効果がでるようなメソットではないので、その点を期待している方に価値はないでしょう。

あがり症や社交不安障害について、複数の本を読んでいて基本的な知識がある方にとっては不要でしょう。

 

見出し総評


”木村昌幹”氏は業界でも有名な先生なので、治療経験も豊富なので、大変信頼感がありますし、書いている内容も有効なものが多いです。

それと同時に、クリニックは福岡市にあるので、通院できる人は良いと思いますが、そうでない方は他の心療内科を探す必要があります。

この分野においての経験と治療に関する研究をしていない先生のところへいくと、望む結果が出ないとう可能性は高いです。

つまり、社交不安障害の治療に本気で取り組んでいる先生は極めて稀であり、良い先生に出会うことが大きなハードルになると思います。

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