「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー

あがり症を克服するには、自分にあったメソット、を見つけることが必須だと思います。

そして克服方法には、脳科学や心理学の研究から生まれたメソットがありますが、《「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣》は営業という現場で実際に取り組んで出た結果から、生まれたメソットです。

悟史はどちらかというと心理学を学び、そこから克服のヒントを得て少しずつ改善を重ねてきましたが、渡瀬謙氏のメソットは実践から編み出した生々しいものです。

そして、確実に克服していくにはそのための取組を習慣化する必要があります。

そして、どちらが優れているというわけではなく、そのときに一番有効な方法がそれぞれの人にあるとうことだと思います。

このレビューでは、この本でしか得られない情報・メソットはどんなものがあるか?この本を実践して本当にあがり症を克服できるのか?この本の素晴らしい点は何か?この本の欠点は何か?この本の根底に流れる哲学は何か?などについて悟史なりの意見をご紹介致します。

 

見出し著者《渡瀬謙》情報

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
・氏名:渡瀬謙
・生まれ:1962年
・経歴:子供の頃から口ベタ、人見知りで、小中高時代はクラスで一番無口な性格だった。
明治大学卒後精密測定機器メーカー、リクルートを経てデザイン制作会社(有)ピクトワークスを設立。
後に事業を営業マン教育の分野にシフトして現在に至る。
・活動:超内向型の性格だったが、リクルートで営業をやっていたときには、入社10ヶ月で全国営業達成率トップを達成。それがビジネス書を執筆するきっかけとなる。
・著書:主にしゃべることが苦手な人や対人コミュニケーションがうまくできない人向けの、営業本、コミュニケーション本を出版。

 

見出し「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣の目次・内容

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
出版日:2012年2月15日
ページ数:220p
著者:渡瀬 謙(わたせ けん)

はじめに
序章 あがり症の私が、なぜトップ営業になれたのか?
どうしても、あがってしまう自分が大嫌いだった p18
◎人前に出るだけで全身に大汗が・・・・・
◎女性とも、面と向かって話せない日々
社会人になっても、あがり症の体質は変わらない p22
◎ビジネスの場であがるのは大きなマイナス
◎人生初のプレゼンで頭が真っ白に
なぜか、あがり症のまま営業トップに p26
◎超陽気な人たちに囲まれて
◎気がつけば10ヶ月で全国トップに

第1章 あがってしまう自分のタイプを知れば怖くない
そもそも、あがり症とはなにか p32
◎あがり症は病気なのか
◎あがり症は日本人特有の症状か?
あなたは、どんなときにあがりますか? P36
◎自分があがるタイミングを知る
◎「いいことを言わなければ」が自滅のパターン p40
あがったときの症状はどのタイプ? P40
◎あなたは、あがるとどうなってしまうのか?
◎あがり症には、こんな症状がある
まず、自分自身をしることが解決への第一歩 p44
◎自分を冷静に調査してみる
◎これが、あなたの最低ライン
「根本」ではな、「対処」することを考える p48
◎あがり症の克服が先か、売上が先か?
◎売れない営業は、孤独で辛い
◎欠点と「付き合う」という意識が自分自身を変えた
1章のまとめ p52

第2章 (習慣①準備)万全の準備をすれば客先で緊張しない
できれば、少しでもあがり症を回避しよう p54
◎あがる場面にならないための習慣
絶対に「遅刻しない」ためにすべきこと p56
◎予定外の出来事があがりを生む
◎予定30分前に到着すること
最初の「世間話」を乗り切るコツ p60
◎話題がないと、恐怖の「沈黙」がやってくる
◎話題をあらかじめ決めておく
「名刺」は、緊張感をほぐすための最適ツール p64
◎当たり前の儀式「名刺交換」を見逃さない
◎まずは、相手の名前を読み上げること
「資料が足りない」では、もはや手遅れ p68
◎「忘れ物」は完璧主義者の大敵
◎必要な資料は、いつも多めに持ち歩くこと
◎名刺を絶対に忘れない方法
「急な質問」をされたときどうするか p72
◎質問されたら、答えようとするのが人間の本能
◎聞かれたら困る質問を想定しておくこと
「営業ツール」は持っているだけでいい p76
◎全部説明したくなる、営業マンの悪いクセ
◎同じ目的のツールを複数用意しておくこと
第2章(習慣①準備)のまとめ p80

第3章 (習慣②思考)ミスや失敗は売上アップの原動力になる
あがり症の思考をコントロールする p82
◎つい、マイナス思考に陥っていないか?
小さな「失敗」を引きずるクセ p84
◎どうしてもクヨクヨしてしまう性格
◎70点で合格と思うこと
気になる「他人の目」にはこう対処しよう p88
◎自意識過剰な自分を知る
◎人は、自分が思っているほど他人を気にしていない
◎先に自分の気になる姿をみせてしまおう
「自信がない」と「無口」は決定的に違う p92
◎黙っているのは悪いことか?
◎無口な自分の役割に自信を持つこと
売れない「原因」はあなたの性格ではない p96
◎「性格を変えないと売れない」という勘違い
◎仕事時間を「売ること」だけに使うこと
相手を「気にしすぎる性格」を活かそう p100
◎営業は「神経質」なほうがむいている
◎相手の気持ちに「寄り添う」こと
第3章(習慣②思考)のまとめ p104

第4章(習慣③行動)相手と「打ち解ける」必勝パターンをつくろう
あがるときは、だいたい決まっている p106
◎みんなの前であわてないためには
徹底的に「下調べ」をしてから会いに行く p108
◎初対面のお客様に会うのは怖い?
◎インターネットでネタを探してから出向くこと
苦手な「雑談」はこうして克服する p112
◎会ってすぐに、何を話せばいいのかわからない
◎早目に出かけて「相手がしゃべりやすい話題」を見つけること
「クレーム」がきたときに最初のするべきこと p116
◎電話に出て、いきなり怒鳴られたら?
◎とことん、聞き役に徹すること
この「自己紹介」なら一石二鳥 p120
◎笑いが取れる人がうらやましい
◎自己紹介を、自分の「アピール」に変えること
行きたくない「飲み会」を乗り切るには p124
◎宴会のどこが楽しいんだろう?
◎カラオケには行かないこと
4章(習慣③行動)のまとめ p128

第5章(習慣④言葉)大勢の前でも平常心でプレゼンできる方法
人前で上手にしゃべることができたら p130
◎高い「理想」と残念な「現実」のギャップ
そもそも、「声が小さい」ときの対処法 p132
◎いつも、「えっ?」と聞き返されてしまう
◎まず、一番後ろの人に声をかけること
「笑い」なんて取れなくても大丈夫 p136
◎本当に面白い話ができる人はごく一部
◎「自分は、笑わせる係ではない」と思うこと
誰も、あなたの上手なトークを求めていない p140
◎あなたは、そんなに期待されていますか?
◎もっと、トークの「内容」にフォーカスしよう
3人以上の相手に「プレゼンテーション」をするコツ p144
◎誰に向かってしゃべったらいいのか?
◎内容に合わせて一対一で話すこと
なぜ、私が400人の前でもはなせるようになったのか p148
◎絶対に人前には出ないと決めていたのに
◎ただ、ひとつのシーンだけで思い浮かべること
話し上手な人ほど、陰で猛練習をしている p152
◎本番に弱い人のよくあるパターン
◎しゃべっている自分自身を録画する
第5章(習慣④ 言葉)のまとめ p156

第6章(習慣⑤道具)モノを見せるだけであとは黙って待つ
「黙っていられる」時間をつくろう p158
◎落ち着ける時間は自分でつくれる
相手の「目線」を外すことを心がける p160
◎じっと見られること自体がプレッシャーになる
◎人の目を見て話そうとしないこと
ツールは自分の「不安」を取り除くもの p164
◎持っていると、どうしても使いたくなる営業の悪いクセ
◎使わないツールを持っていくこと
営業の言葉だけでは「説得」できない p168
◎営業マンの言葉は信用されていない
◎しゃべる言葉をツールに置き換えること
視覚と聴覚、さらに「触覚」を使おう p172
◎ツールを使ったテレアポで起死回生
◎相手にモノを持たせてみること
比較して選んでもらうのが営業の基本スタイル p176
◎お客様が決断するときの思考とは
◎あなたの扱う商品群の専門家になること
6章(習慣⑤道具)のまとめ p180

第7章(習慣⑥認知)自分の本当の姿を自他ともに認める
自分があがり症であることを認めた瞬間 p182
◎コンプレックスを認める勇気を持とう
良く見せようと「カッコつけない」 p184
◎あなたが、背伸びをしていることはバレている
◎時分が一番楽な姿でいること
「私はあがり症です」と最初に言ってしまおう p188
◎あなたがあがり症であることは、みんな知っている
◎「あがり症宣言」をしよう
売れる営業マンに共通しているものとは p192
◎なぜ、こんなおとなしそうな人がトップ営業なのか
◎自分がリラックスできるように工夫すること
あがり症の「エピソード」を笑い話にする p196
◎あなたのマイナス経験「は「宝物」
◎あがり症体験で、ラクに「笑いを取る」方法
自分の弱点を堂々といえる人は、意外とかっこいい p200
◎弱みを見せるほど共感を呼ぶ
◎営業は「素直で誠実」であれば売れる
7章(習慣⑥認知)のまとめ p204

終章あがり症でも、楽に売れる営業マンを目指そう
自分よりも「相手」を第一に考えよう p206

 

見出しこの本を実践して本当にあがり症を克服できるのか?

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
この本は、あくまで営業マンとしての売上を上げていくという軸で書かれています。

それを、うまくあがり症克服に応用して、取り組むことができれば、一定の成果がでると思います。

第1章に次のことが書かれています。

あがり症を克服するのが先か?営業マンとしての売上が先か?

という質問に対して。多くの営業マンは両方と答えるのですが、さらにどっちか一つしか選べないとしたらどっちか?と聞くとほとんどの人は売上と答えるそうです。

そして、あがり症の人が営業成績が悪いかという決してそういう傾向はなく、あがり症でも優秀な営業実績を上げている人もいるし、人前で話すことが得意な人で、営業成績が思わしくない人もいて、著者が見てきた中では、あがり症と営業成績の相関関係はないというのが実感だそうです。

私は、営業マンではないので、そんな話は参考にならないと思う方もいるかもしれませんが、ここでいう営業成績を、あなたが今一番望んでいることに置き換えてみると良いかと思います。

これは非常に重要な視点です。

例えば、あがり症だから、恋愛ができないと思っているとします。

しかし、あがり症のまま恋愛ができないか?というとそれは違うわけです。

あがり症であるために恋愛に不利な点はあるかもしれませんが、それができない理由にはならないのです。

あがり症であることで、必要以上にあきらめてしまっている可能性があります。

それは、あがり症という現象を自分の人生の中で、より深刻な問題として大きく扱うことになり、あがり症をより強くしてしまう可能性すらあると思うのです。

しかし、この本はタイトルどおり、あくまで営業マンとして売上を上げることが目的になっているので、その意味であがり症克服を軸には書かれていないところが、物足りないと感じます。

それと同時に、あがり症単体にも利用できるものは豊富にありますが、それは読者の応用力に依存します。

 

見出しこの本でしか得られない情報・メソットはあるか?

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
この本は、あがり症というよりも、自分が饒舌に話しをしなくても営業として売上を上げることは可能であるということと、それをスキル、思考、行動、ツール、人間性という観点で、具体的な方法についてのノウハウが詰まっています。

ですので、あまり言葉を発することなく目的を達成することができるし、するためのアイディアがたくさん鏤められています。

第5章の大勢の前でも平常心でプレゼンできる方法の中に、「誰も、あなたに上手なトークを求めていない」というページがあります。

悟史はこのようなところは非常に参考になる考え方だと思いました。

あがり症の人は自分が過度の期待を持たれていると勘違いしている傾向があると思うのです。

人前で話す際に、相手が求めている情報は何か?を明確にしその情報を伝えることだけに全集中力を傾ければ、あがりにくくなります。

より上手に、見事に話をしなければという思いが、どこかにある人はあがりやすいと思うのです。

この本にはこのような、営業マンが活動する場面で実践してきたノウハウが書かれているのですが、あがり症の克服に有効な独自のメソットがたくさん書かれています。

 

見出しこの本の素晴らしい点は何か?

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
著者自身が小学生のときにあがり症になり、あがると顔が赤くなり、全身から汗が吹き出し、手足が震え、そして頭の中が真っ白になって言葉が出なくなるようなレベルのあがり症だったという事実。

その状態で就職してなんと営業マンというあがり症の人にとって、非常に避けたい職種になってしまった。

その状況で、あがり症と向き合いながら営業という仕事で結果を出すために、取組をしてきた中で生まれた具体的なノウハウが書かれています。

それは、営業という厳しい戦いの中で磨いてきた実践のノウハウは、とてもパワフルであると感じます。

 

見出しこの本の欠点は何か?

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
この本は、やはり[営業スキル☓あがり症克服]に最大フォーカスした内容であるという点が、あがり症克服が目的の読者にとっては欠点と言えるでしょう。

それと、少々スパルタなあがり症克服法だとも思います。

 

見出しこの本の根底に流れる哲学は何か?

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
この本は、あがり症克服に拘ることなく、自分の目的を達成するということに主眼を起きながら、あがり症のままでも成功するというものです。

そして、そのスタンスが逆にあがり症を克服できてしまう要因になるというコンセプトになっています。

悟史はこの考え方は重要だと、自分の過去を振り返ると痛感します。

あがり症を克服しようと、躍起になって勉強して取組をすればするほど、かえってはまり込んでいったという面がかなりあったというのが、今ではよく分かるのです。

あがり症から離れ、自分の取組に集中することで、あがり症が克服されていくというのは、心理学的な見地からも正しいと思います。

 

見出し総合評価

「あがり症営業マン」がラクに売るための6つの習慣【渡瀬謙】のレビュー
この本の終章は「あがり症でも楽に売れる営業マンをめざそう」というものなのですが、これを「あがり症でも人生を楽に生きることができる人間をめざそう」というふうに置き換えると、ピッタリきます。

あがり症のまま、人生を楽しむことができるというのは素晴らしいことです。

もっと昔にこの本と出会えたら、悟史のあがり症歴がもっと短くなったと思います。

その意味で、とてもおすすめの本です。

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