大学3年の10月から僕は就活に専念し始めた。
そして、苦戦が続いていた。
薬を頓服することで、あがるという問題は回避できていたのもかかわらず、内定がなかなか取れないでいました。
僕はメーカー、商社を中心に22社程をターゲットに就活していたが、大学4年の8月の段階でまだ1社の内定も取れていない状況でした。
就活する気力を喪失した
あれだけ恐れていた「あがり症」の自分が面接を受けるということ。
しかし、その点はなく、内定がとれないという問題に直面していた。
たしかに、面接でのパフォーマンスは普通の人と比較して、低いかもしれないが、全然だめではないと自分では思っていた。
しかし、内定が取れない。
その頃、次第に薬が今の量では効かなくなってきた。
今は
インデラルを50mg
デパスを3mg
面接前に飲んでいたのだが、だんだんとこの量では効かなくなってきて、医者から言われている上限を越えて噸服していた。
ときどき身体がだるくなったり、喉か渇くことが多くなったが、それほど苦しいわけでもないので、気にしていなかった。
そして、僕は就職活動に力尽きた。
もうこれ以上会社を回る気力がなくなっていた。
僕の大学の友人は、大体半分くらいは内定を出していた。
出している人の話を聞いていると、凄く羨ましかった。
そして、本当にもう力尽きた。
就活が嫌になったのだ。
嫌になった決定的な要因は、就活そのものがしんどいのにプラスして、入社後の展望がなにも見えていないということが、僕の心に重く暗雲が垂れ込めていたのだ。
就活をなんとか乗り切っても、あがり症のまま入社することに意味を感じることができなかった。
就活よりも、入社後はもっと辛い状況が何十年も続くわけだから、、、、
それはまるで、故障していると分かっている船に乗って、世界一周旅行に旅立つようなものだった。
就職事情が好転している
僕は8月の後半になってから、一切の就活をしなくなってしまった。
毎日ダラダラと過ごした。
なんの目的もなく、、、、
親になんて言おうか、、、
ニュースでは就職率が長い就職氷河期を脱し、人材の需要低下がそこを打ち上昇に転じているとの報道かよく出ていたので、就職できなかったという言い訳に窮するは明白だった。
これも不運に思えてきた。
2年前の2003年の大卒者の就職率は55%、昨年は59%と非常に低い数値になっていたので、就職できなかったとしても、それほど不思議なことではない。
今年になって就職状況が好転し始めるなんて、、、
今まで長い就職氷河期が続いてきたのに、、、、
薬の効果は確かである
「あがり症」は薬でなんの努力もなく抑えられるということは分かった。
しかし、量を増やさないと効かなくなっていくので、それをどこまで増やせるのだろうか?
医者から言われていた上限を越えていたので、不安もあったが今のところ体調には全く問題はなかった。
このまま増やし続けなければならないのだろうか?
そのときに、再度病院へ行ったのだが、先生曰く、人によって薬による効果は色々で、場合によっては薬を頓着していて、いつの間にか「あがり症」が治る人もいる、一定量で効き続ける人もいる、あなたのようにだんだん効かなくなる人もいて、副作用の問題があるので、上限を超えない程度に自分の身体と相談しながら調整して下さい。
と言われた。
この話でいくと、僕はだんだん効かなくなる体質なのだということか?
気になったのが、薬を噸服していて、治ってしまうというケースの話だa。
根治してしまうということが薬で起こるのだろうか?
以前カウンセリングを受けた病院では、薬の頓服によって「社会不安障害」が根本的に治ることはないと言っていたので、それとは反する意見を言っている。
薬を使って人前にでて話をして、あがらないという体験を積み重ねていくと、薬なしでもあがらない様になるのかもしれない。
「人前で話す=あがらない」というプログラムが脳に生成されれば、薬なしでもあがらなくなるということは起こりえる気もする。
後に学んだ>>>このプログラム<<<では、そのことついて説明されていた。
しかし、僕の場合は当時そのような方向には全く行っていなかった。
今までの量では、効かなくて手足が震えるケースが出てきたのだ。
このままでは、麻薬患者みないに、どんどん薬の量が増えていくしか道はない気がしていた。
今のところは副作用などの体の変調はないが、これ以上増やしたらどうなるかわからなかった。