あがり症は克服できていなかったことに直面して、愕然とした

僕は、学芸会で、奇跡的にあがることも、緊張することもなかったことで有頂天になっていました。

小学校4年生の僕は、その成功でもう自分が人前で話すことが苦手な状態から完全に抜け出せたと、勘違いをしていました。

しかし、全くそうではなかったのです。

授業で国語の教科書を音読することすらできない事実に再度直面させられて、愕然としました。

僕は成績がよかったので、授業中になにも発言ができないというのは、なんともしがたいほど悔しかった。

それと、どちらかとうと性格は明るく社交的なほうだったのでなおさら、くやしかった。

なんで、みんなみたいに、普通に人前で話すことができないんだ!

毎日がとても苦しかった。

くやしかった。

そして、それを打ち明ける相手もいなかった。

その悔しさを分かち合う相手がいなかった。

人前が苦手なことを誰にも悟られたくなかた。

自分の恥部を曝け出すことは、死んでも嫌だった。

今思うと、この考え方がドツボにハマるもとになっていたと思う。

このときは、あがり症という言葉は知らなかったけど、この状況を克服できるとは、到底思えなかった。

学芸会での成功の要因がなんなのか?

それが、別の場面で適用できないのは何故なのか?

今なら、分かるのですが、小学生の私にはそんな心理学的な分析は全くできませんでした。

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