話し方教室で、基礎コースを終えた僕は、アドバンスコースに通いはじめていた。
僕は、期待もとまた大外れするかもしれないという不安の入り混じった気持ちでした。
基礎コースでできたことを、さらに続ければもしかしたらあがり症から抜け出すことができるかもしれないという可能性と、結局望んだ結果が出ないまま終わるかもしれないという、不安の両方を感じていました。
合わなかったアドバンスコース
期待と不安が入り混じったアドバンスコース、、、、
そこでは、また壁が待ち受けていた。
アドバンスコースに来ている受講生は大きくわけて3タイプいました。
- 基礎コースで成果が出て、話し方のスキルを磨き高めたい人
- 僕のように、基礎コースで、成果がでなかったけれど、成果を出したくてきた人
- なんとなく来てしまった人
そして、アドバンスコースは(1)の基礎コースで成果が出た人向けの内容になっていて、人前で話せることが前提で、そこにさらにもっと高度なスピーチ、聞き手を引き込むテクニックを磨いていくという内容だったのです。
(1)以外の人たちには、ほとんど意味のないコースになっていたのです。
このコースは結局僕にとっても意味のないものになりました。
一応6回全部受けましたが、なんの成果のないまま終わりました。
さらに上のコースもあったのですが、受ける意味はありませんでした。
今考えると、それは当たり前でした。
基礎コースの上のクラスでは、より高度な話し方を身に着ける内容になっているということは当たり前でした。
しかし、当時の私はそのような冷静な判断ができない状態だったため、アドバンスコースに無駄なお金と時間を投資してしまったのです。
もう一度、基礎コースを受けるというのが、正しい選択だった気がします。
基礎コースで一緒だった人の変貌
一方基礎コースで激変した女性も同じクラスでしたが、彼女はさらに磨きをかけて、後半はスピーチの達人になっていました。
彼女の場合、もともとスピーチの素養があって、それをメンタルブロックが邪魔をしていて、基礎コースでの成功体験によって、そのブロックが解除されたため、覚醒したのだと思います。
後になって手にする>>>このプログラム<<<でも、小さな成功体験を上手に活かすことで、メンタル面でのブロックが解除されるということは説明がされています。
本人いわく、仕事でのプレゼンで、一度大失敗を演じてしまったそうです。
それ以降自信をなくし、プレゼンはいつも憂鬱で、準備する段階で気持ちが入らない状態になったそうです。
しかい、今は仕事でのプレゼンが楽しくてワクワクするそうです。
また大きな壁に
僕はまた、大きな壁にぶち当たりました。
司会という仕事のチャンスをものにできないまま、時を重ねるしかありませんでした。
今司会をやることになったら、大失態を演じることになることは十分予想されました。
僕だけの問題ではなく、会社のセミナーへの評価が下がる可能性もあるので、簡単にはできないのです。
同時にその上で、リーダーの矢吹さんは僕に司会役へと誘ってくれたことに、深い感謝の気持ちがありました。
正直、司会ができるスタッフは他に数人いたので、あえてあがり症の僕に任せる必要は全くないはずだったのです。